仏教葬について
お通夜では親族が寝ずにお線香の見守りをしなくてはいけませんか?
地域のしきたりや考え方により違いはありますが、当社では無理に行うことはお勧めいたしません。
ご心労が絶えないご遺族にとって心身ともに大変なご負担となり、翌日の葬儀に体調を崩される方もいらっしゃいます。
しっかりとお休みいただくことも、葬儀を無事に行うための大切なポイントとお考えいただきご家族でご相談ください。
また近年では消防法や式場の設備の関係上、夜間にローソクやお線香を使用できない斎場も多くありますので事前の確認が必要となります。
逝去後に菩提寺の住職へ連絡するのは、いつが良いでしょうか?
病院や施設でご逝去された場合には、自宅などに故人様を搬送し、お布団へご安置した後なるべく早めに連絡することをお勧めします。
場合によっては、すぐに枕経をあげに自宅へ来てくださることもあります。
また、お寺様へ連絡する際には希望の葬儀式場や日程も合わせてお伝えするとスムーズです。
菩提寺の住職のことを何とお呼びするのが正しいのでしょうか?
一般的には「○○寺さま」もしくは「ご住職」とお呼びします。またご高齢の僧侶に敬意をはらい「老師さま」「御前さま」とお呼びする寺院もあります。
地域や、その寺院によって呼称が違いますので、詳しくはご住職または檀家の役員様にお聞きするのが良いと思います。
なお曹洞宗や臨済宗では「方丈さま」、日蓮宗では「お上人」とお呼びすることもあり、各宗派によっても違いがあります。
お布施をお渡しするタイミングを教えてください。
本来であれば葬儀のお願いでお寺へご挨拶に伺う際か、葬儀が終わった翌日以降にお寺へご挨拶に伺った際にご住職へ直接お渡しする方法が一番丁寧だと思います。
ただし近年では、お仕事や手続きのため後日時間を合わせるのが難しいという理由から、当日にお布施をお渡しすることもしばしばございます。
タイミングとしては通夜の読経後、もしくは葬儀が終わってご住職がお帰りになる前にご挨拶をしてお渡しします。
お布施を包む封筒はどのようなものが正式ですか?
地域や宗派による違いはありますが、一般的に関東の場合は「お布施」と表書きされた双銀の水引き、または黒白の水引きを使った封筒が正式と言われます。
当社ではご葬儀の際に、ご家族が慌ててご準備することがないよう、お布施の封筒から、ご住職へお渡しする際に使用する袱紗(ふくさ)まですべてご用意しておりますのでご安心ください。
菩提寺が田舎にありますが葬儀の際はどうすればよろしいですか?
菩提寺があって、その寺院のお墓に納骨をするのであれば必ずご住職へ連絡をしていただきます。
どんなに遠くてもお越しいただき、お勤めを頂ける可能性があります。また、ご住職の都合でお越しいただけない場合には、懇意にしている近くのお寺を名代としてご紹介していただけることもあります。
なお、そのようなお寺も近くにない場合には、戒名だけはご住職に授けていただき当社で同じ宗派の導師をご紹介することも可能です。
菩提寺がありますが葬儀の際にお包みするお布施の金額がわかりません。
お布施の金額は、宗旨宗派や、戒名(法名)の位、そのお寺様とのお付き合いの深さによって異なります。また、その寺院の檀家内で一律で大体の金額が決まっていることもあります。
まずは直接出向くか電話にて、ご住職にお尋ねするのが宜しいと思います。お尋ねしても金額に決まりがない場合や、お気持ちで構わないと仰る際は、当社にて状況に応じたアドバイスをさせていただきます。
自分の家の宗派がわかりません。
ご自宅にお仏壇があるご家庭では、安置されているご本尊やお位牌の戒名で判別できることがあります。
仏壇がない場合には、本家のご親戚に尋ねてみるのも方法の一つです。
戒名とは何ですか?
戒名とは仏名のことで、本来は生前に仏弟子となったときに授かる名前です。しかし近年では、故人が俗界を離れて仏の弟子になった印として、仏式のご葬儀で導師に授けて頂くことが主流となっています。
ほとんどの宗派では「戒名」ですが、日蓮宗では「法号」、浄土真宗系では「法名」といます。